①エアコンには業務用と家庭用がある
業務用エアコンと家庭用エアコンの特徴を理解して、最適なエアコンを選びましょう。
新しいオフィスや店舗などを構える際、エアコン選びを間違えると十分に空調が効かなかったり、無駄なコストが発生したりする恐れがあります。
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業務用エアコン
業務用エアコンとは、オフィスや工場、公共施設、飲食店などに設置することが多いエアコンの種類を指します。業務用エアコンが適している設置場所は、面積が広い、熱源がある、人の出入りが多いなど、室温と湿度を調節するために大きな出力が必要とされる空間です。
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家庭用エアコン(ルームエアコン)
家庭用エアコンとは、一般家庭でよく使われている空調設備を指します。家庭用エアコンは一般的に、戸建て住宅やマンション、アパートなどの集合住宅に設置されています。 家庭用エアコンには「壁掛形ルームエアコン」と「ハウジングエアコン」の2種類があります。壁掛形ルームエアコンは壁に掛ける形状をしたエアコンで、家庭用エアコンのほとんどを占めるタイプです。
②室内機形状の違い
業務用エアコンと家庭用エアコンは、室内機の形に違いがあります。まずは、それぞれの主な形を見ていきましょう。
エアコンメーカーによっては、下記以外の形がある場合もあります。一般的に業務用エアコンの方が形状の種類が豊富です。
また、家庭用エアコンよりも業務用エアコンの方が室内機のサイズは大きく、大規模なスペースを冷暖房するために使用されます。
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業務用エアコン
■天井埋込カセット形(1方向・2方向・4方向)
室内機を天井に直接取り付けるタイプ
■天井埋込ビルトイン形
室内機を天井の中に埋め込んで設置するタイプ
■天井埋込ダクト形
室内機を天井の中に設置し、空気を送る管(ダクト)によって複数箇所から温風・冷風を吹き出せるタイプ
■天吊露出形
室内機が天井の下に露出しているタイプ
■床置形
室内機を床の上に設置するタイプ
■壁掛形
室内機を壁に取り付けるタイプ
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家庭用エアコン
■壁掛形
室内機を壁に取り付けるタイプ
■ハウジングエアコン
壁掛形以外の家庭用エアコンの総称で、天井埋込カセット形(1方向・2方向)や床置形、天袋埋込形など
③空調能力・馬力の違い
空調能力(出力)も、業務用エアコンと家庭用エアコンで異なる点です。
エアコンの空調能力は「kW(キロワット)」または「馬力」という単位で表します。
家庭用エアコンは約3馬力までのものが多いのに対し、業務用エアコンは1.5~10馬力までラインアップがあります。 「kW」とは、冷暖房する空間の面積(m²)と1m²当たりの概略熱負荷(W/m²)を掛けて1,000で割った数値です。また、「馬力」とは元々、75kgの荷物を1秒当たり1m動かせる力のことで、エアコンの空調能力を表す場合、1馬力は約2.8kWに相当します。 業務用エアコンは家庭用エアコンよりも広範囲で熱負荷の高い場所の空調を行う必要があるため、より高性能のコンプレッサーや熱交換器、送風機などを備えています。それに対し、家庭用エアコンは業務用より空調能力は低い傾向があるものの、高い省エネ機能を備えた製品が増えてきています。
④設置方法・工事期間の違い
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、設置方法や工事期間にも違いがあります。
家庭用エアコンは壁掛形ルームエアコンを選ばれることが多く、壁に配管を通す穴さえ開いていれば、設置方法は比較的シンプルです。早ければ2〜3時間、遅くとも数時間以内に設置工事が終わります。それに対し、業務用エアコンの設置には、1台当たり6時間から8時間が必要です。 業務用エアコンはサイズが大きいため、工事を始める前に搬入経路やスペースの確保、広範囲の養生などの準備が必要です。 また、天井内の埋め込みやダクトの配置、設置後の化粧パネルやリモコンの取り付けなどの工程もあります。エアコンを入れ替えで設置する場合は、古いエアコンを撤去する時間もかかるため、時間に余裕を持って手配しましょう。 エアコンの設置には専門的な知識と技術が必要です。家庭用エアコン、業務用エアコン共に、きちんとした専門業者に設置を依頼しましょう。
⑤電力の違い
業務用エアコンと家庭用エアコンでは使用する電源(電力・電圧)が違うため、電力会社と契約すべきプラン内容も異なります。
家庭用エアコンは単相100V、もしくは単相200V(単相2線式・単相3線式)の電源を使用します。契約プランは従量電灯です。 それに対し、業務用エアコンは単相200V(単相3線式)、もしくは3相200Vの電源を使用します。契約プランは動力プラン(低圧電力)または高圧契約です。 また、電力会社と動力ブラン(低圧電力)契約や高圧契約をするには、あらかじめ業務用エアコンを設置し、業務用エアコン用ブレーカーや配線工事を完了していることが条件になります。
新築の場合は、
①オフィスや店舗、工場など業務用の建物を建設
②業務用エアコンの設置と配線工事
③電力会社とプラン契約
上記の流れが一般的でしょう。
そのため、一般住宅に業務用エアコンを設置する場合や、一般住宅を業務に転用して業務用エアコンの設置が必要になる場合などは、この順序に注意して下さい。
⑥耐久性の違い
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、耐久性も異なります。
一般的にエアコンの寿命は10年程度と言われています。 使用する頻度や環境によっても耐用年数は前後するとはいえ、一般的に業務用エアコンは外装や内部構造もしっかりできているため、熱のこもりやすい現場や長時間つけっぱなしにするような場所にでも耐えられるようにできています。そのため、家庭用ではすぐに調子が悪くなってしまうような空間でも壊れにくく長く使用することができます。 ただし、飲食店や工場で使用する場合は、空気中の油やゴミなどを吸い込むためフィルターが詰まりやすく、耐用年数は短くなりやすいです。 フィルターの手入れをこまめに行うことで多少の対策はできるものの、フィルターは5年程度で交換する必要があります。また、業務用エアコンのモーターは8年程度、コンプレッサーは10年程度が交換時期の目安です。
⑦運用コストの違い
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、運用コスト、つまり、電気代も異なります。
使用する電力量が違うことに加えて、上で述べたように、業務用エアコンと家庭用エアコンでは電力会社との契約プランも異なるためです。 家庭用エアコンで使用する従量電灯は、基本料金が安い代わりに、電力単価は高めに設定されています。逆に、業務用エアコンで使用する動力プラン(低圧電力)の場合、基本料金は従量電灯より少し高い場合もありますが、電力単価は安めです。そのため、長時間使用するような会社や工場、学校などでは業務用の方が総合的に安くなるのでお得になります。 広範囲を冷暖房するためには、複数台の家庭用エアコンを使用するよりも1台の業務用エアコンを使用する方が、電気代を抑えやすい場合があります。さらに、省エネ性能が高い業務用エアコンを使用すれば、より使用電力量を抑えることが可能です。
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業務用エアコンと家庭用エアコン、それぞれのメリット・デメリットの解説ページもあります
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